うちの子はグレーゾーン?
中学生の発達障害の特徴

発達障害のあるお子さんの親御さんから「中学生時代が一番しんどかった」。よくこの言葉を聞きます。思春期や反抗期で、何かと問題が起こりがちなこの時期、いったいどのような対応をすればよいのでしょうか。うちの子が「グレーゾーンかもしれない」という親ごさんは、ぜひ参考にしてみてください。

中学生の発達障害の特徴

中学生の発達障害には、どのような特徴があるのでしょうか?主な例を見てみましょう。

行動面

学習面

などが挙げられ、これらの症状が一つ以上ないし、複数現れることもあります。お子さんの様子が気になる場合は、早めに専門家に相談しましょう。

発達障害の思春期の子どもとの接し方

13歳は、子どもから大人へ変わる、大きな節目と言われています。「自分は、なにものなのか?」と考えたり、自分と他人を比べて、違いや共通性を意識するようになります

発達障害のある子どもは、周りと同じようにできないといった葛藤や、コミュニケーションの取り方が苦手なことから、友達同士の関係等に悩みを抱えがちです。そのようなことが起きた場合、まずは周囲がお子さんの特性を理解した上で

「受容の態度で子どもの話を聞く」「必要以上に干渉しない」「親以外にも相談できる人や、機関を探す」等の対応が考えられます。

うつ、摂食障害、家庭内暴力、ひきこもりといった二次障害を発症した時は、早期に専門医の受診をしましょう

発達障害の人の福祉サービスとは?

発達障害のことで悩みや困りごとがある方、ご家族の方は、福祉サービスなどのサポートも利用しましょう。ここでは、発達障害の人が利用できる福祉サービスや、障害者手帳についてまとめました。

まず、利用の手続き手順は、

  1. 1. 市町村の担当窓口(障害福祉課等)で申請
  2. 2. 障害支援区分の認定
  3. 3. サービス等の利用画書の作成
  4. 4. 計画書に基づいた給決定
  5. 5. 利用開始

という流れになります。

サービス利用計画書の作成や事業所の紹介等は、指定の特定相談支援事業所での対応となります。

精神障害者保健福祉手帳の交付を希望する場合も、市町村の担当窓口で申請します。申請には、6か月以上通院していて、医師の診断書などの提出が必要となります。

ポイント

思春期の不安定な時期は、お子さんの特性を周囲が理解し、サポート体制を整えて、乗り越えましょう。

学習面のサポートでは、通級の在籍や、発達障害の子どもを対象にした塾、家庭教師等の利用が挙げられます。

発達障害のある子ども(6歳~18歳)が利用できる福祉サービス施設「放課後等デイサービス」では、学習支援の他に、人との関わりで必要なスキルを身に着ける訓練、SST(社会生活技能訓練)を行っている事業所もあります。

教える講師と学ぶ生徒
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