知的な発達の遅れを伴わない学習障害(LD)は、小学校へ入学して読み、書き、計算などを学ぶ過程で、習得できず学習障害だと分かるケースが多いようです。
お子さんの困りごとに寄り添いながら、特性に合わせたサポートをしていくことが大切です。
小学校へ入学すると、新たな集団生活の中で、国語、算数などの学習が始まります。
本来、学習の習得は個人差がありますし、早生まれであったり、入学前からすでに、読み書き計算を始めている子がいたりといった差もあります。しかし、それらの事情を考慮しても、お子さんの学習の習得が困難であったり、学習態度にお悩みの場合は、担任の先生や、専門の機関に相談をしてみてください。
文部科学省初等中等教育局特別支援教育課が平成24年2月から3月にかけて、53,882名の児童を対象に実施した調査によると、1クラス30人中2人の割合で、何らかの困難を抱えている子どもがいる[※1]ということが分かっており、支援機関や学習教材もさまざまあります。お子さんの困り感や不安感の解決につながるサポートを見つけましょう。
親御さんの愛情で安心感を。「いくら頑張っても分からない」「友達はできるのに自分だけできない」、そんなふうに感じたお子さんが、自信をなくしてしまわないように、寄り添ってあげてください。
通級指導教室(通級)に通う。在籍は通常学級ですが、個別指導を受けるときは、通級指導教室に移動します。
支援機関や学習教材を利用する。児童発達支援、放課後等デイサービス、学習障害等の発達障害のあるお子さんを対象にした塾や家庭教師、学習教材もあります。
学習障害のお子さんに、どのようなサポートがあるのでしょうか。「放課後等デイサービス」は、発達障害のあるお子さん(6歳~18歳)が利用できる福祉サービス施設です。
放課後の居場所としてや、療育や基礎学習指導を実施している事業所もあります。学校の学習についていけない、将来の進学や受験に不安がある場合は、学習障害のあるお子さんを対象にした学習塾や家庭教師を利用するのもおすすめです。